『青天を衝け』第11回

体制転覆のための運動が取り上げられるようになり、いよいよ幕末モノらしい展開になってきました。渋沢栄一もテロリストになってしまって、これから幕末の京都へ行くことになります。 後の栄一が回想するには、テロ計画を実行する前に父の市郎右衛門と二人で夜通し議論をしたそうです。栄一はこ...

『青天を衝け』第10回

ドラマでは渋沢栄一が「草莽の志士」になると宣言しました。『渋沢栄一一日一訓』から一言引きます。 自分の利益を第二に置き、まず国家や社会の公益を考え、道理の命ずるままに働くのが志士たる人の務めである。(76ページ) 渋沢栄一は実業家として大成した後も、自分のことを「志士」と言...

『青天を衝け』第9回

井伊直弼が桜田門外の変で暗殺されました。井伊大老は敵を多く作りすぎたと後年の渋沢栄一は言っており、『渋沢栄一一日一訓』の次の一言を思い起こします。 なんの業を営むにせよ、人望ほど大切なものはない。(52ページ) 栄一は、井伊直弼をまったく評価していません。人望を得ることを無...

『青天を衝け』第8回

まず、先週「青天を衝け」という題名は誤訳ではないかと、NHKさんに問い合わせをした件をご報告します。その後、NHKさんから大変丁寧なお返事をいただいており、感激しています。題名の元になった漢詩について、渋沢栄一本人が詳しい解説をしていないので、決定的な意味は不明というスタン...

『青天を衝け』第7回

今回は渋沢栄一が長野へ行き、山に登って「青天を衝け」という題名の元になった漢詩をつくりました。登山によって吹っ切れた様子であり、今後の展開が楽しみです。漢詩も改めて紹介され、それは良かったのですが、残念ながら、やっぱりNHKさんの誤訳ですね。...

『青天を衝け』第6回

ドラマの中で竹中直人さん演じる徳川斉昭が、依然として強硬な攘夷論を主張し続けています。本当の斉昭は、要潤さん演じる松平春嶽あての手紙で、開国に向けて努力しなさいと言っており、内心では違う考えもあったようです。今後ドラマでも、斉昭の微妙な心の裏表が描写されないか、竹中さんによ...

『青天を衝け』第5回

NHK大河ドラマ『青天を衝け』を見て、渋沢栄一研究に長く携わる私こと坂本慎一が感想と解説を書きます。 今回は村川絵梨さん演じる渋沢なか(栄一の姉)に、キツネがついた話が取り上げられました。これは後年の栄一が、少々自慢げに語っている内容を元にして、ドラマ向けに広げたお話だと思...

『青天を衝け』第4回

NHK大河ドラマ『青天を衝け』を見て、渋沢栄一研究に長く携わる私こと坂本慎一が感想と解説を書きます。 ドラマでは渋沢栄一が、尾高惇忠から精力的に学ぶ様子が描かれました。ここが丁寧に描かれていることは大変に心強く思います。...

『青天を衝け』第3回

NHK大河ドラマ『青天を衝け』を見て、渋沢栄一研究に長く携わる私こと坂本慎一が感想と解説を書きます。 堤真一さん演じる平岡円四郎の出番が増えてきました。恩人であるゆえ、後の栄一は平岡のことをあまり悪く言っていませんが、ドラマではちょっと変人のような描き方です。これは何か史実...

『青天を衝け』第2回

NHK大河ドラマ『青天を衝け』が、先週より始まりました。渋沢栄一研究に長く携わる私こと坂本慎一が感想と解説を書きます。 少年時代の栄一が、自ら奮起して祭りの獅子を舞い、皆を喜ばせました。私の知る限り架空のお話だと思いますが、栄一の本質を描写しようと挿入されたのだと思います。...

『青天を衝け』第1回

いよいよNHK大河ドラマ『青天を衝け』が始まりました。私こと坂本慎一は、渋沢栄一研究に携わって、四半世紀以上なので、ドラマの開始は感無量です。 NHK公式ガイドブックではすでに16話まで内容を公開しており、やはり幕末時代を長く描くようです。これは私の渋沢観ともピッタリ一致し...

NHK大河放送開始にともない、渋沢栄一に関する寄稿がスタート

当センターでは、NHK大河ドラマ「青天を衝け」の放送開始に先駆け、昨年10月に、渋沢栄一著/PHP理念経営研究センター編訳『渋沢栄一 一日一訓』を発刊しました。 2月14日の放送開始にちなみ、同書編訳主担当で、長年渋沢研究に携わってきた坂本慎一(当センター研究コーディネータ...