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  • 執筆者の写真坂本 慎一

『青天を衝け』第20回

慶喜が将軍になることで、渋沢栄一(篤太夫)は、幕臣になってしまいました。元は倒幕の志士だったので、この時はとにかく自分の境遇が面白くなく、慶喜の家来も辞めてしまおうと決めていた、と後に語っています。 ここで『渋沢栄一一日一訓』の次の言葉を引きたいと思います。

雇われた人は、いかなる仕事であっても、勤勉かつ忠実に全力をつくし、決して仕事を軽んじてはならない。仕事につまらないことは一つもない。(113ページ)

栄一は若きころ「毎日仕事がつまらなくてしょうがない」という境遇を経験し、その経験を踏まえた上で「仕事につまらないことは一つもない」と言っていたのでした。

ドラマでは慶喜が将軍になる直前に、栄一が将軍に就任しないように進言した様子が描かれました。本当は、スケジュールの都合で進言ができなかったと書き残しています。ここはちょっと史実をひねったドラマ描写となりました。

史実をひねったと言えば、栄一は大沢源次郎を捕縛しに行くとき、本当は近藤勇と一緒に行ったと述べています。ドラマでは、イケメンで有名な土方歳三と一緒に行っていました。今回の大河ドラマは「イケメン大河」とも言われており、イケメン重視です。幕末に日本に来た欧米人の中には「日本人はブサイクで、みな同じ顔に見える」と失礼なことを言う人もいたので、実際にこれだけイケメンぞろいだったなら、顔の区別くらいはできたでしょう。

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