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  • 執筆者の写真坂本 慎一

『青天を衝け』第37回

今回は、渋沢栄一が岩崎と激しく対立しました。栄一はあまりに腹が立ったので、伊藤博文に岩崎の悪口をまくし立てたら、たしなめられたと後に語っています。『渋沢栄一一日一訓』から一言引きます。

「親切を基本として与えられた忠告は、終生忘れることのできないものである」(18ページ)

これはどうやら伊藤博文から「岩崎の悪口ばかり言うな」とたしなめられたことを指しているようです。『渋沢栄一一日一訓』の注釈で書く予定でしたが、「岩崎が~」「伊藤が~」と書くと長くなってしまい、泣く泣くカットしたので、ここに紹介させていただきます。

また、ディーン・フジオカさん演じる五代友厚が亡くなりました。享年49というのは、当時としては、それほど早死にではないでしょう。しかし栄一が91歳まで活躍したのですから、五代ももっと長生きして欲しかったと思います。

五代は第一国立銀行が発足するときの株主の一人でした。最初は合本による資本総額が、244万800円だったそうです。これに対して五代は、第1回株主総会で「こんな半端な数では、みっともない」と主張し、追加で資金を出して250万円ピッタリにしました。追加で出した金額は、今のお金に換算すると1億円以上でしょうか。「みっともない」という理由だけで、1億円以上をポンと出すあたり、五代がどのような人物であったのかをよく物語っています。ドラマにはなかったシーンなので、ディーン・フジオカさんの薩摩弁を思い浮かべて空想したいところです。

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